♪ピアノについて♪

 はじめて鍵盤の前に座った時、おとなでもこどもでもみんな、まずその鍵盤の多さにびっくりします。だって「ド」がどこかわからない!って、確か黒い鍵盤二つのグループの左・・・なんてせっかく予習してても、混乱してしまいます。

 普通のピアノには全部で88の鍵盤があります。「あらなんだか、末広がりでおめでたいわね」といわれた年配の女性がいました。それ以来、私も、なんだか弾いてるとほんとに幸せになるような気がしてます。あ、話がそれました。キーボードは少し鍵盤が少ないものが多く、鍵盤数の規定は、ピアノと同じ88鍵盤、少なめの76鍵盤、コンパクトな61鍵盤が主なサイズです。最初は61鍵盤でも大丈夫。鍵盤の数だけでいえば、76鍵盤あれば、およそ問題はありません。

 タッチのことは確かにありますね。ピアノと電子ピアノはやはり違います。もちろん、趣味であれ本格的に勉強するのであれ、本物が一番ですが、ここでは趣味のピアノに限ってお話しますね。ピアノと電子ピアノの違い、一番は音のこと、つまり防音。せっかくのピアノでも音を気にして弾くことに制限が多くなれば本末転倒、ピアノは弾くためのもの、習うのは弾けるようになりたいから・・。となると、タッチよりも選択すべきは「いつでも弾ける環境」だと思います。

 61鍵盤の軽いタッチでもご自分のお部屋でいつもさわれる、となればそれが一番です。電源を入れただけですぐ弾ける。楽譜も立てたままでOK!弾きたいと思うときにすぐ弾ける。たとえば、ご家族がいつもいらっしゃるリビングだと最初はちょっと恥ずかしくて弾きづらい、なんてよくある話です。それではもったいないし、大きなピアノを買うのは少し先の楽しみにとっておく、というのも素敵!

 はい、つまり、気軽に始めていただきたいのです。紙鍵盤から始めても大丈夫!教室ですること、おうちでやれること、だって音楽ですからね、楽しいことですからね。どうだって工夫次第です。迷ってないで、さぁ、弾きましょう。

♪楽譜を読むこと♪

 講師になった頃、とても悩んでいたことがあります。楽譜を読んでもらう・・・こと。みなさん、ついつい、丸覚えをしてしまいます。手を見ながら、勢いで最後までひといきに弾いてしまう・・。これは最初の数曲には楽しいことです。だって楽譜見てじっくり弾くより早く弾けるようになりますからね。そのやり方につい甘えてしまう。

でもそのやり方、すぐ壁も来てしまいます。そしてその壁は扉のない壁です。その壁を作ってしまったことをとても後悔しました。「いつか、教室におみえになれなくなったとき、ご自分で楽譜を買って新しい曲が弾けるようになってもらおう!」これが目標になりました。楽譜を理解できるようになるのは少しだけ、面倒に思えるはずです。でも皆さんが思うより、楽譜はシンプルです。ちょっとだけ、しんどいな、って思うことはここです。でも楽譜の基本的なルールさえ理解できれば鬼に金棒!

86歳の発表会を最後に教室を卒業なさった女性はもう今は90歳をいくつも越えて、いまも「ピアノだけはさわってますよ」とお便りを下さいます。「嫁に頼んで楽譜を買ってきてもらって、楽しんでますよ」!!!なんてすてき!足が弱って外へ出ることもままならなくなったけどピアノは大丈夫と、嬉しい限りです。

 ト音記号、ヘ音記号、4分音符、シャープ、フラット・・・うーん、どこかで聞いたような・・・はい、言葉を覚えていただくわけではないから、難しい予習も入りません。実際曲を弾きながら、そのつど、少しずつ、必要な順番にチェックしていきましょう。

 あ、そうだ、指の番号!まずはこれが一番大事ですね。右手も左手も親指から1,2,3,4,5番です。脳にもいいみたい!