遊びのピアノ

ピアノはおもちゃ!難しいことを考えず、とりあえず触ってみる。タッチや音色より、弾いてみる。遊びのピアノ、ここはそんな空間です。20年も30年も遊びのピアノが続くこともあれば、基礎からしっかりって、クラシックの教室の門をたたいてみるのもいいし。まずは弾いてみよー!おうちに眠ってるピアノがあればなおのこと、楽器がなくてもOKです。気軽に気軽に!いつかは、あのテレビみたいに、駅ピアノ!

♪ピアノについて♪

 はじめて鍵盤の前に座った時、おとなもこどもも、まずその鍵盤の多さにびっくり!「ド」がどこかわからない!確か黒い鍵盤二つのグループの左・・・なんてせっかく予習してても、混乱します。

 普通のピアノは全部で88の鍵盤です。「あらなんだか、末広がりでおめでたいわね」といわれた年配の女性がいました。それ以来、私も、88鍵は幸せ!と思います(笑)。あ、話がそれました。キーボードは鍵盤が少ないものが多く、鍵盤数の規定は、88鍵盤、76鍵盤、61鍵盤が主なサイズです。最初は61鍵盤でも大丈夫。鍵盤の数だけでいえば、76鍵盤あれば、およそ問題はありません。

 タッチのことは確かにありますが、最近は電子ピアノもずいぶんよくなってきました。もちろん、趣味であれ本格的に勉強するのであれ、本物が一番ですが、ここでは趣味のピアノに限ってお話しますね。ピアノと電子ピアノの違い、一番は音のこと、つまり防音。せっかくのピアノでも音を気にして弾くことに制限が多くなれば本末転倒、ピアノは弾くためのもの、習うのは弾けるようになりたいから・・。となると、タッチよりも選択すべきは「いつでも弾ける環境」だと思います。

 61鍵盤の軽いタッチでもご自分のお部屋でいつもさわれる、となればそれが一番です。電源を入れただけ。楽譜も立てたまま、弾きたいと思うときにすぐ弾ける。たとえば、ご家族がいつもいらっしゃるリビングだと最初はちょっと恥ずかしくて弾きづらい、なんてよくある話です。それではもったいないし、大きなピアノを買うのは少し先の楽しみにとっておく、というのも素敵!

 はい、つまり、気軽に始めていただきたいのです。紙鍵盤から始めても大丈夫!教室ですること、おうちでやれること、だって音楽ですからね、楽しいことですからね。どうだって工夫次第です。迷ってないで、さぁ、弾きましょう。

♪楽譜を読むこと♪

 講師になった頃、とても悩んでいたことがあります。楽譜を読んでもらう・・・こと。みなさん、ついつい、丸覚えをしてしまいます。手を見ながら、勢いで最後までひといきに弾いてしまう・・。これは最初の数曲には楽しいことです。そのほうがそのときは早く弾けるようになりますからね。そのやり方につい甘えてしまう。

でもそのやり方、扉のない壁を作ってしまいます。その壁を作ってしまったことをとても後悔しました。「いつか、教室におみえになれなくなったとき、ご自分で楽譜を買って新しい曲が弾けるようになってもらおう!」これが目標になりました。楽譜を理解できるようになるのは少しだけ面倒。でも思うより、楽譜はシンプル。基本的なルールさえ理解できれば鬼に金棒!

教室を卒業なさって90歳をいくつも越えて、いまも「ピアノだけはさわってますよ」とお便りを下さいます。「嫁に頼んで楽譜を買ってきてもらって、楽しんでますよ」!!!なんてすてき!足が弱って外へ出ることもままならなくなったけどピアノは大丈夫と、嬉しい限りです。

 ト音記号、ヘ音記号、4分音符、シャープ、フラット・・・うーん、どこかで聞いたような・・・はい、言葉を覚えていただくわけではないから、難しい予習も入りません。曲を弾きながら、そのつど、少しずつ、必要な順番にチェックしましょう。

 あ、そうだ、指の番号!これ、大事です。右手も左手も親指から1,2,3,4,5番です。脳にもいいみたい!


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