昨年秋同様、5月の夜間飛行ライブはピアノソロ、今回もスタンダード、映画音楽などを演奏させていただきました。みなさん、足を運んでくださってありがとうございました💕
1st
*screen*
1. Moonlight Serenade (the glenn miller story 1954)
映画のために作られたわけではありませんが、多くの映画で登場する曲です。もちろん「グレン・ミラー物語」(1954年)の主題歌です。最近では「スウィングガールズ」でも使用されていますが、昭和を舞台にした映画やドラマなどでダンスホールのシーンなどでよく使われますね。ゆったりと品格を感じる一曲です。
2. La chanson d’orphee (orfeu negro 1959)
映画より有名になった映画音楽は多くありますが、まさにそんな中のひとつです。1959年「黒いオルフェ」の主題歌ですが、映画を超えて、シャンソン、ジャズ、ボサノバ・・・いろんなジャンルのアーティストたちが録音を残してすっかりスタンダードナンバーになりました。映画のサントラは、アントニオ・カルロス・ジョビンが担当しました。
3. But not for me (musical [girl crazy] 1930)
ガーシュウィンは多くの舞台の曲を書きました。これもミュージカル「girl crazy」のために書かれました。明るいメロディとは裏腹に「世の中には恋の歌があふれてるけど、私のためじゃない・・・」と、ものすごく凹んでます(笑)エラはしっとり歌いましたが、切なくて悲しくて・・そんな気持をリズミカルに演奏するのが定番になりました。
4. Someone to watch over me ( musical [oh,Kay] 1926)
ガーシュウィンがこの舞台のために書いたときは実は「早くてジャジーな」アップテンポの曲、でした。1930年代以降、歌手たちはこれをスローバージョンで録音しました。1939年のリー・ワイリーの録音がこれを定着させました。今ではジャズバラードのスタンダードとして多くのアーティストが取り上げています。
5. My favorite things (musical [the sound of music] 1959)
ミュージカルの舞台のために書かれましたが、何といっても1965年の映画で、ジュリー・アンドリュースがこどもたちに歌うシーンが印象的ですね。この映画の中には、今も歌い継がれる「ドレミの歌」「エーデルワイス」などお馴染みの曲はありますが、ジャズメンが取り上げたのはこの曲、多くの演奏、歌唱が残されています。
6. The Last Emperor-Theme (the last emperor 1987)
世界のSakamoto の礎といえる曲ですね。監督から「more emotional !!!!!」といわれ続けて書いたと、何かで読んだ記憶があります。その言葉に応えたどころではない猛烈な名曲。今日のライブ、ジャズのスタンダード・・なんて言っておきながら、全く関係ない一曲ですが、とにかく好きなので仕方ありません。弾きたいだけです(笑)
スクリーンがテーマのファーストのシメです。
2nd
respect
1. Ashes to Ashes ( J.Sample 1990)
昔、バンドで演奏していた時、よくこの曲からスタートしていました。最初にコピーしたこともあって、きっと当時、一番弾いた曲かもしれません。セカンドステージのテーマはリスペクト。こうして今日もライブをさせていただいているのはジョー・サンプルのおかげです。特にこの曲をタイトルにしたCDには毎朝柏手を打って感謝・・・の気分です(笑)
2. I remember Clifford (Benny Golson 1957)
1950年、20歳のクリフォード・ブラウンは若き天才トランぺッターとして活躍中、自動車事故で重傷を負いますが、見事に復帰を果たします。アートブレイキーのグループで名演といわれるアルバムに参加。しかしまた事故に巻き込まれ、25歳の若さでこの世を去りました。クリフォードとの思い出を彼の記憶を後世に伝えるため、サックス奏者のベニー・ゴルソンがこの美しい曲を書きました。
3. A night in Tunisia (Dizzy Gillespie 1942)
もう40年くらい前のことです。当時、九大の六本松キャンパスに、山下洋輔氏がやってきました。情報をつかんだ友人と私は、憧れというか、ほぼアイドルです、「ようすけがくる!」と胸をときめかせ(笑)講堂みたいなところに行ったことを覚えています。その時のチュニジアのかっこよかったこと!今でもこの曲は「洋輔のピアノ」です!
4. Watermelon Man (H. Hancock 1962)
ハンコックもアイドルです。ジャズの枠におさまらない豊かな発想とセンスは多くのミュージシャンの憧れです。カンタロープとウォーター・メロンマンのイントロはとりあえず、弾いてみたいし、アナログ、エレクトリック、ヒップホップ・・・ってその時代を追ってアルバムもコレクションしたいし・・・というわけで、やっぱり弾きたい曲です。
5. ‘Round Midnight (Thelonious Monk 1944)
1956年「’round about midnight」のタイトルでマイルスがアルバムを発表しました。Saxにコルトレーン、p.fはレッドガーランド、bassポール・チェンバースetc・・・そうなんですよね、この時代、こんなすごいメンバーが一緒にスタジオにいたんですよね。マイルスのアルバムベスト5の一枚、(個人の見解です)だからこの曲は、モンクでなくマイルスの曲・・・みたいになってます。
6. miles of blue ( J.Sample 1996)
このタイトルのマイルスは、まぁマイルスのことだろうと思っていましたが、今回その意味、わかりました。マイルスの名盤「kind of blue」を聴いた時の気持ちを書いたんですって!ジョー・サンプルもkind of blueをリスペクトしてたんだ・・・! そういえばso what ! って聴こえてくるような・・・。大好きな一曲、ますます好きになりました。
piano solo
もうずいぶん昔(笑)、若いころ、まだどこのホテルもラウンジにピアノを置いていて、生演奏が普通だった時代・・・私は当時、都ホテルで弾かせていただいてました。毎週末、楽しい時間でした。
特にこんな曲といわれることもなく、スタンダードを勝手に(笑)弾いてました。本当に好きな曲ばかりを集めて。
その後、バンド、ピアノトリオでジョー・サンプルを夢中になって弾いていたこともありました。そんなレパートリーを思い出して、懐かしくステージさせていただいています。
まさに、my favorite songs です。
もちろん、せっかくですので、弾いたことがないものもまたリストに入れていきたいと思います。
日曜日の午後、美味しいケーキと音楽と、夜間飛行の素敵な空間をお楽しみください♡
2025/11/24 日航ホテル夜間飛行
久しぶりのソロライブでした。今までラウンジで弾いてきたお気に入りや、バンドで弾いてきた曲をソロアレンジで、好きな曲ばかりの選曲。
みなさん、お付き合いいただいてありがとうございました。いろんなことを思い出しながら演奏していました。それぞれの曲を聴いたり弾いたりした日のこと、はい、もう何十年も前の記憶がほとんどです(笑) 本当に贅沢な時間をいただきました
みなさんからいただいたお写真など、改めてアップさせていただきたいと思います。
当日のセットリスト・・・&エピソード
1st
1. Polka Dots and Moonbeams (for Frank Sinatra 1933)
トミー・ドーシー楽団の専属だったころのシナトラのために書かれたそうですが、こんな甘い、ほぼ“おのろけ”と
いうラブソングをあの甘いマスクで歌ったら、それはそれは当時、流行ったであろうと推察します。月夜のパーティで水玉のドレスを着た可愛い子とぶつかって、ダンスを申し込んで、その彼女が今隣にいる妻さ!という歌です♡
2. It’s only a paper moon (Harold Arlen 1933)
もとは舞台のために書かれた曲ですが、のちに、エラやナット・キング・コールが歌って人気になります。1973年の「ペイパームーン」という映画ご存じでしょうか。9歳のテイタムがライアン・オニールと父娘共演で話題になりました。その中でも使われました。テイタムが猛烈に可愛かった、そのことを何よりを思い出す曲です。
3. Moonlight Serenade (Alton Glenn Miller 1939)
ビッグバンドといえば、といってきっと早々に思い浮かぶ曲。本当にゴージャズでお洒落でたっぷりしたサウンドは
グレン・ミラー楽団、トロン・ボーンならではでしょうか。昔のダンスホール、きっとこういう曲で踊ってたんだなぁ、
なんだか、夢のような世界、と若いころ映画のシーンを思い浮かべながら聴きました。大好きな一曲です。
4. Friend like me (Aladdin soundtrack 1992)
ちょっと新しい曲を一曲。ディズニーの曲は昔からよくジャズマンたちが取り上げたりしますが、これは、ジャンルを問わず、多くのボーカリストがカバーしました。アラジンの、あのランプの中から出てくるほら、あの青い彼(笑)が、ご主人さまに「僕は何だって願いをかなえられる、あなたの最高の友達さ!」と歌っています。
5. The resolution (M.Camilo 1994)
カミロは猛烈なテクニックとトリッキーなリズムを自由自在に操るピアニストで、そのすごさはもう笑うしかない、
はい、実際、昔ブルーノートで見たとき、客席に笑いが起こりました。そのスピード感は最高です。でもこんなに美しい曲も書くという・・・邦題は「決心」、カミロは何を決心したのだろうといつも思います。
6. Ashes to Ashes ( J.Sample 1990)
はじめてじっくり、アドリブもコピーして完成させた思い出の曲です。ここから何曲も、ジョー・サンプルをコピーしました。この曲に出会わなかったら、人生変わっていたと思うくらいです。以前はピアノトリオで弾いていました。今回、ソロ用にアレンジを変えて、何だか、昔の友人に再開した気分です。
2nd
1. Amazing Grace
もうどのくらい前でしょう。ダイヤモンドのアクセサリーのCMだったと記憶していますが、白鳥英美子さんのア・カペラの歌唱が使用されて、日本で大流行したと思います。美しい女性の手にきらきら光るダイヤの、ブレスレットだったか、その映像の美しさとこの旋律と歌声がとても印象的でした。本田美奈子さんの歌唱も有名ですね。
2. Memories of You (Eubie Blake 1930)
ベニー・グッドマンのクラリネットを聴いて、クラリネットってこういう、なんというか、こんなに美しく歌う楽器なんだとかなり感動した記憶が残ってます。 子供のころは、何だかね、サーカスとかクラウンの吹く、こう、もの悲しいというか、そんなイメージだったのが、グッドマンのこの曲を聴いて一変しました。クラリネットに申し訳なかった・・・・。
3. ‘Round Midnight (Thelonious Monk 1944)
もちろん、モンクの演奏が最初ですが、やっぱりこれはマイルスでしょう。アルバムタイトルにもなって、マイルスの顔が表紙のアルバム、何度聴いたことか・・・。 昔、ライブ・アンダー・ザ・スカイ、にマイルスが来ていて、見に行った友人が、人の顔を見るたびずーっと自慢していた。 うらやましかった・・・ほんとに。
4. Bitter Sweet ( J.Sample 1999)
ジョー・サンプルが病を克服して最初のアルバムに収録。 以前に比べてそぎ落とされたようなサウンドでまるで彼の思いそのもののような、と評された、そんな一曲。 シンプルだけど、やっぱりジョー・サンプルらしい、メロウで軽やかな曲。これも以前はピアノトリオで弾いていましたが、ソロにアレンジして懐かしんでいます。
5. Watermelon Man (H. Hancock 1962)
ジャズやフュージョンに憧れていたピアノ弾く学生が、多分、間違いなく、学生のころ聴いて、絶対弾きたいと思ってイントロだけ弾いた、というのがすごく多いはず(笑)。 ハンコックはアイドルです、みんなの憧れです。この曲はきっとその一番身近な憧れ、もちろん私もそうでした。 これもほんとはね、バンドの曲ですが今日はソロで🎵。
6. The Last Emperor-Theme (R.Sakamoto 1988)
「未来派野郎」というアルバムが坂本龍一に入り込むきっかけでしたが、それからしばらく後、彼は映画の世界に移っていって、ますます夢中になりました。 その中で、私にとっての最高はこの曲です。最初に聴いた日の場所も印象もすべて鮮明に覚えています。 目の前にうねる広大な空気感、まさに世界のSakamoto です。