太棹三味線の魅力!安田勝竜の世界

以前からスタッフの間でもお客さまからも「和楽器」の話題が出ておりました。ついに実現いたしました。それもこんなすてきな若手三味線奏者!というわけで、新年の演奏会に相応しい演奏家をお招きいたしました。津軽三味線、いえ太棹三味線の奏者の奏者と申し上げましょうか。ひとくくりのジャンルではとてもご紹介できませんから。まさに安田勝竜の世界、彼独自の「太棹三味線」の世界をご披露いただきました。

つんと冬の空気によく似合う緊張感と、そのお人柄が誘う落ち着いた雰囲気、笑ったり歌ったり手拍子したり、楽しい時間になりました。

お三味線のお話、民謡のお話、日本人ですからね、もちろん見たこと聞いたことはあるわけで、我々の世代は小学校の運動会で炭坑節とか、花笠音頭とか踊ってましたし(^_^;)、でもいざお話を伺うと知らないことばかり。客席からも「あ~」「そう~」なんて声が聴こえました。アンケートもみなさん、こんなに近くで始めて聴きました!というコメントが多く、はい、わたくしもそうです、はじめてのお三味線!という感じでした。そしてそれは思った以上に興味をひくものであり、美しい、まさに日本の伝統でした。

 

王道、「津軽六段」「よされ」からはじまって、会場はその迫力の音色に圧倒されました。あーそう、これが津軽三味線だ!この迫力!

津軽三味線は生活の糧、その背景に孤独や切なさや厳しさや・・・なんとも言えないその環境から生まれた世界が音になって、それは強さでもあり哀しみでもあり。「あいや」「じょんから」は圧巻!

芸事でない世界をあらためて感じました。

黒田節、武田節、お三味線一緒に力強い声が会場に響きます。そんななか、秋田酒屋唄ではみなさんにも役目が回ってきました!安田先生のご指導のあと、みんなで“はやしことば”をいれます。

ハァードッコイドッコイ・・・これが若干バージョン違いがあってなかなか難しい、!ドッコイでいいのにドッコイショまで歌っちゃったり、ドッコイの数が多かったり(^_^;)「上手に歌えた方は私のツアーに参加できます」なんておっしゃってましたが、はたしてスカウトしていただいた方は!?(笑)

オリジナルの2曲も素敵でした。特に評判だったのは、安田さん作詞作曲の「想いうた」歌詞も旋律もとても素敵でうっとり・・・。

お若いころの想いが(今でもお若いのですが)込められているそうです。その曲はご自分で作られた音源に合わせてご披露だったのですが、弟さんが演奏なさった篠笛も入って兄弟共演でした。

オケはご自分でプログラム。デジタルも強い!さすがの世代です。

 

アンコールはこれも素晴らしい、田原坂!昨年の大河は西郷さんでしたからね、なんてタイムリー!

いつものようにスタッフみんなで安田さんを囲んで記念撮影です。

この日はいつもよりみんな緊張してました。初めての楽器で、お歌もあって、マイクはどんなふうにしようか、とか、そう、スライドもいつもと違う場所で、お客さまに歌詞を読んでいただきたくて、スタッフの皆さんはいろいろと工夫してくださいました。いつも以上にそのチームワークの良さ、さすが!みなさんお疲れさまでした。

そして、安田先生、本当に素晴らしい舞台をありがとうございました。少し敷居の高い和楽器、お三味線がこんなに身近ででもやっぱり伝統のカッコよさがすばらしくて、こんなに楽しい時間、感激しました。またぜひいらしてください!

 

そうそうみなさん、安田先生は昨年から所謂サークル感覚で、一般の方にも教えてくださっています。博多駅のしまむら楽器さんです。勿論本格的に!という方はご自宅や出張もOkだそうです。ご興味のある方はお問い合わせください。